本作は、タイトルから受ける印象とは少し異なる、非常に挑戦的な魅力(?)を秘めた作品です。
① 「パンスト」の定義を問う、前衛的なナイロン表現
まず、本作を語る上で避けては通れないのが、その内容です。いわゆる「肌色のパンスト」を期待して再生すると、面食らうかもしれません。本作では、プレーンなストッキングだけでなく、より装飾的で攻撃的な「柄タイツ」や「網タイツ」が、多くの時間を占めています。これは、単一的なパンストの世界観に留まらず、「ナイロン製品が女性の脚をいかに彩るか」という、より広く、多様なテーマに挑んだ、制作陣の意欲の表れと言えるのかもしれません。
② どんな衣装でも揺るがない、篠田あゆみという「素材力」
たとえ作品の方向性に疑問符が付いたとしても、主演である篠田あゆみさん自身の魅力は、何一つ揺らぎません。むしろ、シンプルなパンストではないからこそ、装飾的なタイツの隙間から覗く生足や、網タイツ越しに強調されるヒップラインなど、彼女の“素”の肉体の美しさが際立つ瞬間があります。「女優さんが好き」という声が上がるのも納得の、彼女の圧倒的な存在感は健在です。
③ 想像力を刺激する、匂い立つようなフェティシズム
本作は、ただ脚を映すだけではありません。「芳しい匂い」「蒸れた股間」といったキーワードが示すように、映像に映らないはずの“匂い”や“湿度”までも感じさせるかのような、フェティッシュな演出が試みられています。それは、長年のキャリアに裏打ちされた、篠田あゆみの円熟した表現力があってこそ。目を閉じれば、ナイロンに包まれた彼女の下半身のぬくもりが伝わってくる…そんな想像力を掻き立てられる作品です。